企画する

地域の声を聞く

企画を考える前に、届けたい相手が本当に困っていること・求めていることを確かめます。聞く相手の選び方、聞き方、聞いたことのまとめ方を案内します。

版 1.0更新 改善の提案を受付中

さとる

「きっとこれが求められているはず」で始めた企画が、ふたを開けたら誰も来なかった。ぼくも何度かやったよ。聞いてから考えるだけで、外れがぐっと減るんだ。

こんなときに

  • 新しい活動やイベントを考え始めた
  • 続けている活動に、参加者が集まらなくなってきた
  • 「本当にこれでいいのかな」と、メンバーが迷っている
  • 助成金の申請で「ニーズの根拠」を書く必要がある

なぜやるの?

企画を考える人と、届けたい相手は、同じとは限りません。自分たちの思いこみだけで企画すると、相手にとって必要のないものになってしまうことがあります。

たとえば「お年寄りはスマホに困っているはず」と思ってスマホ教室を開いたら、本当に困っていたのは病院までの移動だった、ということもあります。

先に話を聞くと、相手の言葉で困りごとがわかるようになります。その言葉は、企画書や広報の文章にもそのまま生きてきます。

始める前に

決めておくこと

  • 誰の声を聞きたいのか(届けたい相手は誰か)
  • 何を知りたいのか(聞きたいことを3つくらいにしぼる)
  • どうやって聞くか(話を聞く、アンケート、集まりに顔を出す)

実際にやってみる

  1. 聞く相手を選ぶ

    届けたい相手そのものに加えて、その人たちの近くにいる人にも聞きます。たとえば子ども向けの企画なら、子ども・保護者・学校の先生・児童館の職員など。立場が違う人に聞くと、見え方の違いがわかります。

  2. 聞きたいことを、質問にする

    「困っていますか?」と聞くと、多くの人は「特にない」と答えます。ふだんの様子を聞く質問にすると、話が出やすくなります。

    聞きにくい質問話が出やすい質問
    困っていることはありますか?最近、ちょっと面倒だったことはありますか?
    ○○があったら来ますか?平日の夕方は、ふだん何をしていますか?
    この企画をどう思いますか?前に似たものに行ったとき、どうでしたか?
  3. 話を聞きに行く

    まずは5〜10人くらいに聞ければ十分です。相手が集まる場所(行事、サロン、学校の近くなど)に出向くと、話を聞きやすくなります。答えを誘導せず、相手の言葉をそのままメモします。

  4. 聞いたことを並べる

    聞いたことを付せんやスプレッドシートに1つずつ書き出し、似ているものをまとめます。何人もが同じことを言っていたら、それは大事な手がかりです。

  5. 企画に生かす

    まとめたことを、メンバーと共有し、企画の目的や内容を考える材料にします。聞いた人には、できれば「こんな企画にしました」と後で伝えましょう。次にまた話を聞かせてもらいやすくなります。

たくさんの人に聞きたいときは

人数を集めて傾向を知りたいときは、アンケートも使えます。ただし、アンケートだけだと、選択肢にない困りごとが見えません。話を聞いてから、アンケートで確かめる順番がおすすめです。くわしくはアンケートを作るを見てください。

ポイント

  • 企画を考える前に、届けたい相手の声を聞く
  • 「困っていますか?」より、ふだんの様子を聞くほうが話が出やすい
  • まずは5〜10人で十分。相手の言葉をそのままメモする
  • 聞いた人には、どう生かしたかを後で伝える

使えるもの

コピーして、自分たちの団体に合わせて書きかえて使えるように準備しています。

  • アンケートテンプレート
    準備中

実際の例を見る

準備中

実際の活動で使われた資料を、個人情報を取り除いてから、なぜそうしたのかの解説と一緒に掲載する予定です。

現場ではこうしてる

募集中

「自分たちはこうしている」「ここで困った」「こう変えたら楽になった」。あなたの現場の工夫を教えてください。届いた声は、このページを良くするために使います。

あなたの実践を教える →

この方法が正解なの?

団体によって、人数も活動の内容も違います。ここでは、まず試しやすい形を紹介しています。自分たちに合わなければ、使いやすいように変えてください。最後に決めるのは、活動しているあなたたちです。

このページは、みんなで育てています

誰かの実践を、次の誰かの道具に。使ってみて気づいたことが、次の人の役に立ちます。

  1. 使う
  2. 自分たちに合わせて変える
  3. 試す
  4. 共有する
  5. 反映する
  6. 次の誰かが使う

版 1.0公開 2026.10.03改善に協力した人・団体:まだいません利用条件:CC BY 4.0